idea factory from newspaper 2003 11 18
株価の下落(declining stock prices)
今回の株価の下落について、
いろいろな原因があります。
しかし、これとは別に、本質的な原因があります。
それは、今の株式市場には、短期の投資家しか、いないことです。
中期の投資家は少なく、長期の投資家は、さらに少ない。
その原因は、いろいろ、あるでしょうが、
まず、配当金が少ないことが原因です。
成長性が高くなく、配当金も少ない。
これでは、株価の値動きしか、投資の材料がありません。
中期や長期の投資家を増やすには、配当金を増やすことです。
特に、預金金利がゼロに近い現状では、配当金に大きな期待がかかります。
次に、単位株制度の見直しです。
多くの知人、友人に、株式投資の話をしても、
資金が、50万円を超えると、もう関心がなくなります。
どんなに成長性が高いとか、業績がよいからと話しても、無意味となります。
庶民にとっては、どんなに魅力ある企業でも、
投資資金は、50万円までです。
ですから、50万円を超える場合、
売買単位は、1000株の場合は、100株に引き下げ、
100株の場合、10株に引き下げるべきです。
本来ならば、売買単位を廃止すべきです。
そうすれば、株を、1株から買えることになりますから、
「未来の投資家」を育てることができ、
また、経済システムの勉強にもなります。
株式投資経験がない人に、いきなり、「1000株を買え」と言っても無理です。
とりあえず、興味がある銘柄を、1株ずつ買ってもらって、経験を積ませることが重要です。
このようなfreshman制度を設けるべきです。
株式投資経験がない人に、いきなり、「1000株を買え」というのは、
運転免許の初心者に、いきなり、大型自動車を運転しろと言うことに近い。
車の運転に慣れないうちは、小型車で練習すべきです。